第86回日本衛生学会学術総会が開催される旭川市では、2005年頃より、市内に在住する車いすユーザーの若者達と大学を含む多分野の市民との連携・協働により、 “子供にとってもお年寄りにとっても、障がいがあってもなくても、誰もが安心して暮らせる街をつくる” ことを目指した市民活動（誰にもやさしい旭川つくり隊）が続けられてまいりました。（詳しい活動については、当ホームページ、“リンク”のページよりご覧ください。） その過程で、旭川障がい者文化スポーツ振興支援会が組織され、今学会の会長である、吉田貴彦が同会の会長を務めております。

　現在では、多様な障がい者活動が盛んで、2015年にはアジアで初めて2015ＩＰＣ クロスカントリースキーワールドカップ旭川大会が開催されました。また、地場企業が協力して開発したピアノペダル・アシストにより演奏を行うピアニストも活躍しております。

　今学術総会のメインテーマは、「生命を衛る自然との共生」ですが、サブテーマを「誰でも安心して暮らせる共生」としてプログラムを考えておりました。 このプログラム案は、諸搬の都合により、具体化する事が出来ませんでしたが、障がい者のスポーツ、芸術・文化、自立就労の支援に取り組んでいる旭川の市民活動を全国からご来旭いただく皆様に知っていただきたく、今学会の当日運営に障がいのある方々のお手伝いをいただく事になりました。

　学会当日は、不慣れな点から、ご迷惑をおかけする事もあろうかと存じますが、精一杯の努力と誠意で皆様をお迎えさせていただきますので、何卒、皆様のご理解とご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

　皆様のご来旭を心よりお待ち申し上げております。