令和2年3月26日(木)

【若手自由集会企画シンポジウム】 第3会場(8階 804会議室) 14:00~16:00
 「やってみよう!〇〇解析!~分析・実験から疫学まで~」
  座長:小林 果 (三重大学大学院 医学系研究科 環境分子医学分野)
     道川 武紘(東邦大学 医学部 社会医学講座 衛生学分野)

<演者及び演題>

1、大矢 奈穂子先生(名古屋市立大学)(15分)
使用済みオムツから回収した尿を用いた殺虫剤曝露評価
Exposure assessment of pesticides in young children using disposable diapers

2、鈴木 武博先生(国立環境研究所)(15分)
原子間力顕微鏡を用いた生体分子間相互作用の直接測定
Direct Measurement of Interaction Forces between Biological Molecules Using Atomic Force Microscopy

3、Tin Tin Win Shwe先生(国立環境研究所)(15分)
粒子状物質への個人曝露評価のためのPocket PM2.5センサー[Pro]の開発
Development of Pocket PM2.5 Sensor [Pro] for personal exposure assessment to particulate matters

4、野村 與珠亜一国先生(高知大学)(15分)
AIを使ってみよう
Let’s use AI

5、原田 浩二先生(京都大学)(15分)
ガスクロマトグラフィーだけでどこまでできるか NCI分析による簡便、高感度化を例に
Analysis by gas-chromatography: examples of NCI analyses

6、原田 成先生(慶應義塾大学)(15分)
地域住民コホートにおけるメタボローム解析を用いた喫煙バイオマーカー探索:新型たばこの健康障害評価に向けて
Metabolomics biomarker for new tobacco products : A population based cohort study

7、平山 正昭先生(名古屋大学)(30分)
腸内細菌叢の解析法
How to measure the intestinal microbiota

<開催趣旨>
[若手研究者の会について]
 これまで学術総会にあわせて、若手研究者の会では若手研究者の活性化を目的として、自由集会、ポスターセッション、シンポジウムを行ってきました。これらは若手研究者の交流促進とともに自由闊達な発言を促すことを目的としたものです。毎年、年齢的な「若手」という制限にとらわれず、幅広い年齢層・研究分野の研究者の皆様にご参加いただき、活発な交流が行われております。初参加の学生さんが緊張しないように、和やかな雰囲気の中で和気藹々と楽しくやっております。そんな主旨をご理解いただければ、どなたでも参加可能です。

[今回の企画について]
 衛生学は、人々の健康に及ぼす諸要因について疫学系と実験系の2つの方法論で研究し、発展してきた学問であり、衛生学の面白さは、実験と疫学を繋げていくところにあると考える。若手研究者の会では、この連携を図る目的で、双方からのアプローチを視座においた企画を開催してきた。その交流を促す上で、それぞれの方法論を知ることが初めにあるが、ここにハードルを感じる方々も多い。そのなか、方法論については、それぞれの専門家がおり、今なお、その技法は開発、洗練されていっている。この方法論そのものについて触れる機会は多くないことから、その隔たりはさらに大きくなりつつある。
 上記のような課題に対して、若手研究者が自身の主な研究手法と異なる解析法についても触れる機会を設けることを企画したい。様々な研究分野において多様な測定法・分析法が存在するなか、それらを駆使し、日々研究を実施している先生方に、測定や分析・解析法の開発の経緯や原理、苦労話、応用など実際の現場のご講演をしていただく。これまでの曝露評価、アウトカム評価の発展、また発展著しいオミックス解析や人工知能(AI)の利用まで、多岐にわたる新たな手法を習得するきっかけ、また共同研究の可能性を探ることを期待している。
本シンポジウムを通して、これからの研究をどのように繋げ、発展させていくかを若手研究者自身で考える機会としたい。

【若手自由集会】 第3会場(8階 804会議室) 16:00~18:00
 若手研究者交流会・若手研究者の会定期会合

<座長>
 鈴木武博(国立環境研究所 環境リスク・健康研究センター)

<開催趣旨>
若手研究者や学生にとって、学術総会は研究成果を発表するとともに、衛生学領域の同世代と顔を合わして、研究を語らう絶好の機会です。そこで、若手研究者の会世話人がコーディネーターとなって、グループワーク形式(1グループ7~8名程度)で交流会を行います。研究の実績を問わず、学生から若手研究者まで広く参加していただき、研究に限らず、アイデア、思いを交える場を設定したいと思います。
 自由集会の最後に、若手研究者の会の定期会合を開催し、次期、若手研究者の会の世話人の選任、活動計画について話し合いします。